成就院のご紹介

当山は、不動明王をご本尊とし、号を梅花山成就院と称し、真言宗豊山派に属しております。

文安二年(1445年)に開山、江戸の昔より祈願寺として名が知られていました。北関東で最初のぼけ封じ観音霊場で、現在では『ぼけ封じ観音さま』として慕われている寺院です。

本堂内の彫刻や絵画には「日光造り」と呼ばれ優れたものが多く、境内には親子枝垂桜、樹齢80年のボケの花をはじめ四季折々彩り豊かな花が咲く栃木の観光寺として、【東国花の寺百ヶ寺】の一つとして紹介されています。

 

ぼけ封じ観音

山門を進むとすぐ左手に、慈悲深いお姿のぼけ封じ観世音菩薩がございます。北関東で最初のぼけ封じ観音さまです。お年寄りの心の支えとして、また交流の場として親しまれております。心や身体のぼけを取り除いて下さる観音様です。

 

大黒天

小野寺七福神の一つで、五穀豊穣・招福海運の神様です。恵比寿とともに『恵比寿大黒』と併称され親しまれています。米俵に乗り大きな袋と打ち出の小槌で多くの人々を救済することから、“財福の神様”ともいわれています。なお、小野寺七福神巡りの御朱印もございますので、お気軽にお申し出ください。

 

山門

唐門建築という珍しい様式の山門です。

 

本堂

文化年間に建てられた本堂です。ご向拝は平成十七年に新たに造られました。内部の彫刻や天井に描かれた花鳥風月の絵などは「日光造り」と呼ばれ優れたものが多数残存しております。

 

◇本堂内陣 ◇外陣天井 ◇欄間

 

なでぼとけ

十六羅漢のお一人、お賓頭盧さま(おびんずるさま)は古くから“なでぼとけ”と呼ばれ、貴男貴女の信仰を集める仏さまです。昔から像を撫でると病気が治まり病気にかからないと云われ崇敬されております。

 

三祖像

真言宗を開宗された弘法大師(こうぼうだいし)、根来寺を創建された興教大師(こうぎょうだいし)、長谷寺・豊山派を興した専誉僧正(せんよそうじょう)の三祖像が本堂前に奉安されております。

 

六地蔵

仏教には、「すべての生命は六種の世界に生まれ変わりを繰り返す」という六道輪廻という思想があります。六道とは≪地獄道≫≪餓鬼道≫≪畜生道≫≪修羅道≫≪人間道≫≪天道≫をいい、六体の地蔵菩薩は仏様の代わりに私たちをそれぞれの苦しみから救ってくださいます。

 

鐘楼

弘法大師1150年御遠忌を記念し、昭和五十八年に梵鐘が再鋳造されました。新鐘楼が完成し、令和二年三月二十九日に落慶法要を厳修いたしました。

 

境内には随所にお地蔵様などがいらっしゃいます。散策がてら、隠れ地蔵を探してみてはいかがですか。(随時、場所が換わります)